旧ブログから持ってきまして、加筆修正しております。
今日のテーマは、『本音を出さんうちは上澄み掬っとるだけやで』。
ブロック解除は、問題解決のための手段です。
その鍵は、自分自身の中にあります。
《自分自身の中にある、
「~べき」「~ねばならない」「当然~だ」を手放すことで、
新しい選択肢を見つけて行動しよう!》
っていうのは、何度もお伝えしている通りです。
しかしですね。
タカムラアナのお伝えしているブロック解除は、信念や思い込みとだけ向き合えってことではないのです。
《自分自身の、「~でありたい」「~されたい」など、願望と向き合うワーク》
でもあるのです。ドーン!
別に今初めて書く話でもないですけどね。
『願望の掘り下げ』、これもめちゃくちゃ大事です。
ブロックまみれの状態で持っている願望は、突き詰めていくと、「エゴじゃん」って話になったりすることが多いです。
・「セラピストになりたい(他人から凄いと思われたい!)」 →つまり、「凄いと思われれば」セラピストでなくても良い ・「好きな人と結ばれたい(あの人は私に優しくしてくれるし社会的地位もあるから)」 ・「人間と関わらない暮らしがしたい(他人が嫌だから)」 ・「とにかく旅行しまくりたい(のに行ってない)」 |
…と、あげていったらキリがないんですけど、
結局「心を癒す」「承認欲求を手放す」「物理的に時間をとって休む」などを行っていくと、
「別にやりたいことではなかった」となることも珍しくないです。
『他人がどう反応しようが関係ない。金を稼げるかも関係ない。これをやっていると満たされる』
というものが、純粋な意味での「やりたいこと」なんじゃないかなー、と個人的には思います。
(ウェルスダイナミクスでいうと、内的価値の「情熱」にあたる部分ですね)
他人の評価が関係しているうちは、だいたいエゴです。
言ってしまえば、「他人を救いたい」もエゴだったりします。
「他人を救いたい」って それすなわち、「救われたい人」がいないと成り立たない願望ですからね。笑
あなたの「救いたい」願望を満たすには、「救われていない」誰かが必要なんだぜ!なんてこった!
「困っている人を助けたい」ってことは、「困っている人」がいなかったら、何もできることがないわけです。
スピ的なことを言ってしまえば、
「困っている人を助けたい」という希望を持った人がいた場合、
「それじゃあ困っている人役やるね!」という人が現れてくれるわけですよ。
「毎日を楽しく心地よく過ごしたい」って言ってれば、別に誰かが困る必要ないんですけどね。
(だから言葉の使い方ってめっちゃ大事なんだぜえー!)
まあ、あとは、「救われない人生を体験したい」という人もいるので、
そういう人にまで「それじゃあ駄目だよ!!」って割り込んでいくのも余計なお世話なんすよね。
…って突き詰めていくと、
「みんなそれぞれ生きたい人生を生きてるんだね~!オッケー!」って感じになってしまうので
他人の人生にあれこれどうこういうことが全て余計なことになってしまうのだけれど。笑
だから私も
「ブロック解除って便利だよ~、必要なら手助けできるよ~」とは言いますけども、
「やらないとだめだよ!」とかは言わないわけです。
話を戻しますと、
別にエゴが悪いわけでもありません。
「困った人を助けたい」って望んだって、そりゃあ個人の自由です。
ただ、それが原因となって
「なんか周りに困った人が沢山いて大変なんです~~><」
「恋人がいつも情緒不安定で大変なんです~~><」
ってなっているようだったら、
そこら辺は掘り下げをおすすめします。
恋愛もそうだし、仕事もそうだし、家族もそうだね。
『願望の掘り下げ』の切り口としては、
「なんでそうしたいの?」
「そういう状態だと、何かいいことあるの?」
「そういう状態じゃなくなったら、何か困るの?」
ですね。
もしかしたら、表向きは「またトラブルかよ~~辛い~~!」って思っていても、
心の底では別のことを思っているかもしれないのです。
「困っている人を助けないと、自分には価値がないように感じる(⇒無価値観)」
「仕事でトラブルが起きてくれると、自分の出番になるので、皆からありがたさを感じてもらえる(⇒認められたい願望)」
「恋人に執着されていないと、自分が必要とされていないみたいで不安(⇒自己肯定感の低さ)」
とかがあるかもしれないわけですよ。
結局のところ、ブロック解除で大事なのは、
『どこまで自分の本音に迫れるか』ってことかなと。
でないと、本当の意味では効果が出ないです。勿体なっ。
自分の本音を果たしてどこまで出せるか?
どこまで自覚しているか?
どこまで書き出しによって顕在化できるか?
ってのがめちゃめちゃ大事。
何度もお伝えしていることではありますが、
「自分の気持ちを押し込めすぎて、自分の本音が分からなくなっている人」って少なくないです。
会社員なんかで「本音を出せないまま生活している」という場合なんて、
いっそ「本音に気づかない方が楽」ってこともあるでしょう。
「本当はこんなこと嫌なのに…でも会社の決定だから仕方ない…でも…」なんて葛藤するくらいなら、
自分の気持ちに蓋をして、感じないようにして、
「は~~い分かりました~~~」
ってやってた方が楽だったりもするわけです。
その分自分の願望とか、やりたいことにも鈍くなるんですけど、
「やりたいことを潰されるくらいなら、最初から自覚しない方が良い」
という風に、人間は自分の心を守ったりもするわけです。
「そっちの方が楽でいいや」という人には、正直ブロック解除はおすすめしません。
でも、「自分の感覚を取り戻したい」というのなら、ブロック解除した方が良いです。
以前、イベントでワークをした際に、
エネルギーワークに慣れている人(Aさん)と、全くの初心者(Bさん)という組み合わせがありました。
エネルギーワークに慣れていると、
相手のブロックや感情なんかも読み取ったりできます。
(別に無理矢理探ってるのではなくて、垂れ流しになっているものを読むだけです)
ブロックを炙り出す時に、
AさんはBさんに対して「○○って感情が出てますね」と言いました。
わたしから見ても、そう感じられました。
が、Bさんは「そうですか?」と全くピンとこない感じでした。
めっちゃ下の方では渦巻いてるのに。笑
理由は先ほど書いたみたいに、
自分の感情に蓋をしすぎて、自分でも自分のことが分からなくなってしまっているからなのですね。
わたし、最近は特に、
「ブロックは掘ればいいってもんじゃない」
と言ってます。
蓋をしてるってことは、それだけ向き合いたくないから蓋をしてるんです。
いきなり蓋を開けてしまって、受け入れきれない感情や記憶が出てきてしまったら、
心が壊れてしまうこともあるかもしれません。
なので、なんでもかんでも外せばいいってものではありません。
自覚してないうちは こちらからも無理に蓋を開けません。
本人が自分の気持ちに対応できないこともあるので、少しずつ外すことが必要だったりします。
逆にいうと、準備ができないうちは、外れないです。
なので。
わたしは「家でもやれるように」という観点から、
ワークのやり方やコツをお伝えしたり、逃げのパターンを指摘したりしています。
あくまで「家でもやれるように」です。
なぜかって、
①イベントや個人セッションではいきなり本音なんて出ないからだよー!!!
そして、
②自分の本音に気づいていない人もいるからだよー!!
①の場合。
よほど信頼関係が築けているなら別ですけど、
初めてイベントやセッションを受ける人が、どこまで本音出せるかね、って話です。
個人セッションならまだしも、
イベントで他の人の目もあった日には 話せないこともあるでしょう。
どんなにアットホームな空間でも、お互い本音で話そうつっても、「あのときは言い出せなくて」ってなる人はいらっしゃいます。
わたしの「本音で話させるための」スキル不足もあるかもしれませんが、
個人セッションですら「かっこつけて良いとこ見せようとしてる人」も多いです。(とくに男性)
だったらやり方覚えて、家で一人で本音ぶちまけてブロック解除すりゃええやん!
って思うからこそ、家でのやり方をお伝えしているわけです。
一人でいくらでもゲスなこと言ったらいいよ!誰も見てないんだから!
(「そういうワークだから、あえてゲスな自分を出そう」って意識することで、
普段「こんなこと言ってはいけないんじゃ」とセーブしている人は本音を出せたりしますよ)
②は、さっきから散々書いてきたとおりです。
本音に気づくにも時間がかかるのよ。
1回のイベントやセッションでできることは限られてます。時間もね。
1回で全部の問題を解決できることはないです。
だって次の課題が出てくるもん!
物理次元で生きている以上、
顕在意識で納得したり、身体が覚えなきゃどうにもならんこともたくさんあります。
ブロック外したからって、いきなり100メートルを10秒で走れるようにはならないし、
必要なスキルを身に付けていない人が ブロックを外したからって、いきなりコミュニケーションの達人にはなれないわけです。
だから、物理的な行動が必要なんです。
それには時間が必要なのですよ。物理次元だからね。
ブロック解除に夢を見ている人も時々いますけど、
別に魔法の力でシャランラではないよ!とは常々お伝えしているとおりです。
やることをやる。ブロックを外す。
どっちが先でもいいけれど、ブロック解除はあくまでツールの1つです。
そして、ブロック解除の効果を最大限発揮するには、
自分を誤魔化さず、自分に嘘をつかず、自分に向き合いまくること!なのです。
人がいるところで本音を出せないって言うんなら(まあそれもブロックなんすけど)、
やり方を覚えて家で頑張る!
それも必要なことなのです。